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●儂の、山中での行動食の1つに、大福餅がある。もう10年以上続いている定番のアイテムだ。1つずつビニールの小袋に詰めて持ち歩く。餅に蓬を練り込んだものや、表面にべったり胡麻粒をまぶしたものが好みだ。ビニール袋の底に残った胡麻粒も、ちょいなめした人さし指の先端で拾い、最後の一粒まで噛みしめて、しっかりと味わう。

▲下界の住処では、仕事の区切り区切りに、小皿小鉢の海幸山幸1〜2品を前にして、1合ほどのお酒もしくはビール1缶をやることが多い。とりあえずの1杯、ティータイムの様なもの、ささやかなおなぐさみだ。だが、時には、その小皿小鉢を数多く用意して、だらだらと際限なく飲み続けることもある。小皿小鉢の中味がなんであれ、儂は切り胡麻・擂り胡麻のたぐいをやたらにふりかける癖がある。以前からそんな傾向にあったが、数年前から度合いが一段と増した。

■トレードマークの山賊ひげが胡麻塩化し、さらに塩分濃度が増してきたので、そいつをきれいさっぱり剃り落としてしまった。以後は、ひげ剃りと胡麻煎り・胡麻切り・胡麻擂りの作業が、ほぼ日課的になった。

●白的(銀しゃり)にも塩水で煮詰め煎り詰めた胡麻をふりかけてやる。これも美的かつ良薬(美味)だから、あとは漬物の1切れ2切れがあれば、儂ゃ大満足だ。何日かに1度は胡麻だれも仕込む。うーめんを胡麻だれで食い、各種白和えに使い、中華風の蒸し鶏などに使う。胡麻の畑を久しく目にしていない。胡麻粒をベランダの鉢にこぼしたら発芽するのだろうか? 胡麻を採るのではなく、胡麻の若葉や花を胡麻だれで食ってみたい……なんて今考えているところだ。


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