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先月号では、ナーベーラー(へちま)料理のお話をしました。今回は、全国的にも人気があるゴーヤー料理とちょっと珍しいシブイ(冬瓜)料理のお話をしましょう。

【ゴーヤー料理】 ゴーヤーもナーベーラー同様インドが原産です。ゴーヤーは涼しさを呼ぶ瓜といわれるほど、暑さを忘れさせてくれる優れものの野菜です。苦いけれども、心を落ち着かせ、紫外線で傷めた赤目を癒し、肝炎をしずめます。

◆ゴーヤーチャンプールー〈作り方〉
1.ゴーヤーを縦に二つに割り、中ワタや種をとり除き、厚切りにします。薄切りではせっかくのビタミンA、Cが熱や水に壊されてしまいます。
2.ラードをひき、島豆腐は両面をフライパンでこんがり焼き目を入れ、箸でちぎります。フライパンから取り出しておきます。
3.フライパンにラード、またはゴマ油をひいて、豚肉は短冊に薄切して炒め、ゴーヤーや2.を入れ、合わせて炒めます。調味料で味を調えます。
4.最後に削りカツオを入れ、卵で全体を絡めて出来上がりです。

【シブイ料理】 シブイ(冬瓜)は東南アジア原産の果菜。シブイはあっさりしていて水分が多く、熱さを鎮め、弱った胃を助け、心身を清め、魚と酒の毒を消し、暑さや湿気を消し、水ぶくれを治す効能があるといわれます。高血圧や肥満の予防、腹水を取り、肌のしみを取り除く、美容食なのです。

◆ウブルー(シブイの篭蒸)〈作り方〉
1.シブイを丸ごと一個、タワシで洗います。上部を切り、下部の種やワタをくり抜いて中味を取り出します。下部を器に使います。種を捨て、中味を適当に切りそろえます。
2.中に入れる材料は三枚肉をボイルし、さいの目に切りそろえます。椎茸、木耳、昆布を水に戻し、切りそろえます。
3.豚骨ダシのスープを下味に生姜汁を加え、全ての材料をくり抜いたシブイの中にいれます。
4.
シブイのふたの部分をのせ、蒸篭で蒸します。大きさによりますが中火で蒸します。色が変わり、柔らかくなったら気をつけて蒸篭から下ろします。ニラやネギを入れてショウガを少々加えて食べます。夏バテの即効薬です。

◆シブイとイラブチ(ブダイ)の肝和え〈作り方〉
体調が優れずバテ気味の時、肝臓機能が低下した時にはシブイとイラブチの肝和えが一番です。
1.シブイの中のワタを取り出し、種を取り除きます。ワタを湯通しておきます。
2.イラブチを三枚に下ろし、刺身用に切りそろえます。ブダイの肝を石で焼くか、フライパンで油をひかずとろ火で炒めます。
3.ヘーイ、塩、胡椒、醤油、味噌、砂糖で味を調えます。ヘーイは粟国島の手作り酢です。
故郷には故郷の味が隠されております。粟国のレシピ(秘伝)なのです。


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