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米国の日本食レストランは、一万店舗を超えているそうです。それは、日本食がただのブームではなく、米国に日本食=健康という図式が定着してきた証しともいえます。

今から約三十年前に、米連邦政府が発表した食生活改善指導が日本食ブームのきっかけとなったといわれていますが、日本が輸出する様々な工業製品の高品質イメージが後押ししたことも確かなようです。

健康のために貪欲な米国人は、日本食が健康志向の高い食べ物であることを知り、現在、米国のグルメクック、オーガニックファンから絶対の支持を得ている自然食料品スーパー・マーケット『ホールフーズ』は無論のこと、それ以外の多くの店舗で、味噌・醤油などの調味料と納豆・豆腐などの健康食品を買い求めています。さらに日本酒もとても人気があるようです。
このように今や米国人にとって、日本食は日々の健康に欠かせないものになっています。

この日本食=健康という考え方は、米国にとどまらず、英仏をはじめとするEU諸国、中国、アジア、またUAEなど中東までにも広がりを見せていて、今や日本食レストランは世界で二万五千軒を超えるといわれています。

世界の人々を健康に
今年、「粟國の塩」は、農林水産省主催の「世界が認める輸出有望食品 選」の調味料部門で選出いただきました。感謝と同時にその責任の大きさに心引き締まる思いです。

日本には沢山の優れた食品があります。その背景には作り手の真摯な気持ち、生き方 、そして技術と伝統があります。また本物の食品には、健全な体と心をつくる力も秘められています。

自然との調和の中で塩のあるべき本来の姿を求め、自然界から人の健康に良いものだけを抽出するという考えで「粟國の塩」が出来ました。

まずは、パリ・ニューヨーク・ロスアンジェルス・ドバイそしてアジアの諸国に「塩が本来どうあるべきか」という「粟國の塩」の理念を発信し、本物のものづくりとは、金儲けではなく、人に心から喜んでもらえることこそが大切であることを伝えることが出来ればと思っています。

そして、私の塩づくりの恩師・谷克彦氏の願いであった、「よい塩で世界の人々を健康に」を実現するためにも、「粟國の塩」を通して、日本食の素晴らしさを世界に発信し続けていきたいと考えています。


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