「桔梗信玄餅」で知られる、山梨を代表する《桔梗屋》が昨年末より発売した銘菓「信玄だるま」である。

赤色が目を引くパッケージ、インパクトのある勇ましいだるま。しかし一口ほおばれば、その見た目からは想像できないミルクあんの優しい甘さが広がる。

商売繁盛、家内安全、合格祈願、交通安全などを願う人生のあらゆる節目で登場し、広く親しまれているだるま。

「信玄だるま」は顔の彫りが深く、鼻が鷲鼻の様に大きいのが特徴。また、目玉を下まぶたに接して書き入れると、神棚に奉った時に、見上げて拝む人の目と、だるまの目が合うようになっているので「下目だるま」とも呼ばれている。

この「信玄だるま」に両目ともに目が描かれていないのは、食べる人がそれぞれの願いを込め、思い思いの顔を描くため。まず願いを込めて左目に墨を入れ、願いが叶ったら右目に墨を入れてほしいという、作り手の願いが込められている。
■《桔梗屋》笛吹市一宮町坪井1928
TEL.0553-47-3700(代)