江戸時代前期、筝(そう)曲を極め『六段の調べ』に代表される多くの名曲を残し、近世筝曲の開祖と讃えられる音楽家、八橋検校(やつはしけんぎょう)。歿後、黒谷の常光院には墓参が絶えず、四年後の元禄二年(1689)、検校の遺徳を偲んで琴に似せた干菓子を「八ッ橋」と名づけ、黒谷の参道である聖護院(しょうごいん)の地にて売り出した。これが、八ッ橋の始まりという。
《聖護院八ッ橋総本店》は、以来336年間、八ッ橋を製造。さらに昭和中期には、三角形は僧侶の帽子、名前は僧侶の敬称「聖」にちなんだつぶあん入り生八ッ橋「聖」が誕生。どちらも京土産として愛されてきた。
『旬菓さくらんぼ』は、風味豊かな白あんに、旬のさくらんぼを加え生八ッ橋で包んだ彩り美しい期間限定の一品。お求めは店頭、ネットショップなどにて。季節の味わいをぜひ。
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