いやはや、ワールドカップは盛り上がりましたね。特に韓国の活躍には、つくづく感 心したもんです。実はこの僕、韓国に潜り込んで彼の国の熱狂ぶりを目の当たりにしたのですが、サッカーをスタジアムで観るのと同じで、ライブで見るサポーターの迫力は大変なものでありました。
しかし、もっと感心したのは、やはり韓国の人々の食欲の凄さであった。応援もさることながら、食堂に行くと飲んで食べてその合間にあの『テー、ハン、ミン、グック』の大声援。僕が店に入って勘定を済ませても、彼等はひたすら食べ続け飲み続け、『大韓民国』の繰り返し。外に出たら出たで、おばちゃん達がたらいや鍋を叩き、あの大合唱の連続。万が一、日本チームがベストフォーに勝ち進んでいたとしても、国民が一体となっての祭りになったであろうか、疑問である。
中国には、医食同源という言葉があり、食べることと病を防ぐこと癒すことを同次元で捉えている。もう一つ、以熱治熱という言葉があり、夏の暑い盛りに冷たいものを食べるのではなく、熱いものを食べて熱さを治める方法が昔から取られてきた。日本より更に中国に近い韓国でも、この以熱治熱という言葉が生きており、夏にぐつぐつと煮立った参鶏湯を敢て食べたり、唐辛子のたっぷり入ったチゲ鍋を好んで食べている。
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