京都は洛西、広大な竹林に囲まれた筍料理専門店《筍亭》は昭和25年(1950)の創業。料理に使われる筍は全て自家栽培しており、最盛期には一日1.5トンも掘り出すという。
中央は『筍のお造り』。有機栽培のため自然な甘味に溢れている。厚めに切ってあるのは、新鮮かつ上質ゆえの軟らかさの証明である。
右は『竹鍋湯豆腐』。熱が加わると竹のエキスが豆腐に滲み込み、木綿豆腐が絹漉しのように柔らかくなる。豆腐の旨味を引き立たせるとろろ昆布、葱と共に出汁でいただく。また、竹鍋から出る竹瀝(ちくれき)を酒で割って飲むのも一興である。

左はステーキ風の焼物『筍の山椒焼き』。焦げ目がついたところで醤油ダレをつけ、三回ほど繰り返し焼いていく。旬ならではの香りと香ばしさが楽しめる一品、粉山椒と木の芽があしらわれている。食事の後は、四季折々の花を愛でながら遊歩道をゆったりと散策してみては。

■写真提供:筍亭
京都市西京区樫原鴫谷50
TEL.075-391-7191
URL http://www.tim.hi-ho.ne.jp/tf_takenoko/






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