安政3年(1856)創業の老舗《廣榮堂本店》は、岡山名物「吉備団子」の元祖である。「本物の餅米でないと、本物の吉備団子はできない」という理念から、岡山市高松地区の生産農家と集団栽培契約を結び、無農薬有機栽培を行っている。田植え、除草は手作業、刈り取り後は透明な米が白くなるまで天日で気長に干すなど、通常の何倍も手間を掛けた、安全で美味しい手造りの餅米を主原料としている。これに水飴、米飴、砂糖を加えて練り上げ、風味付けに黍を加えて出来上がるのが、名物『むかし吉備団子』である。

写真の『元祖きびだんご』は、安価・安全かつ手軽な子供向けのおやつとして、平成5年から売り出された大ヒット商品。10個入り350円と手軽な価格で定評の美味が味わえ、人気絵本作家・五味太郎氏によるオリジナルパッケージの桃太郎ワールドのデザインは、ファンレターが来るほど子供たちに大人気。黒糖、海塩、きなこ、玄米、白桃味もある。

■写真提供:《廣榮堂本店》
岡山市中納言門町7-32
TEL.086-271-0001