六本木において常に懐石料理の新しいかたちを発信している六本木桜庵。
懐石料理に於ける喰い切りとは一品をお出しして次の一品を出すという形式であるが、その流れを全部まとめて見てみたかった。最初に大きな白木の板に食器なしで料理を盛り付けてみた。次に食器に盛り付けて並べてみたのがこの写真。食器に盛り付けると料理が一人立ちするのが良くわかった。表紙の写真は食する人の目線、つまりほとんど真上から撮った写真である。全体のバランスが良くわかり私共にも大変参考になる写真である。

「先付」豌豆羹 竹の子 紅白ひねり   
「前肴」百合根寄せ わらび鱚 サーモン寿し
子持若布 黒豆 筏白魚 床節立田
「吸物」かに安平衣せ餅 裏白椎茸 芽蕪 
「造り」鮪 鯛 甘えび 細魚 竹筒盛り 
「焼物」魴西京焼 敷き馬鈴薯      
「揚物」鹿の子揚げ進丈 たらの芽    
「酢物」柚子釜 かに絹田巻 蒸鮑    
「煮物」海老芋身巻三種 天上昆布 菜花 
「食事」春のちらし寿し         
「甘味」杏仁豆腐 フルーツソース    

写真提供:六本木《桜庵》
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