石川県輪島市街から東へ4キロ程、能登半島は“ねぶた温泉”の一軒宿が《海游 能登の庄》である。『重箱会席』は、昨今あまり使われなくなった輪島塗のお重で能登の美味を存分に味わってもらおうと創案された。
上段の重は『旬の刺身盛り合わせ』、甘海老、鯛など日本海の幸が並ぶ。中段の重、上は『手綱寿司』で、旬の素材で酢飯を巻いたもの、写真では鯛、海老、胡瓜が使われている。真中は、栗を鯛の擂り身、毬を茶素麺で作った『いがぐり』。下は『百合根の市松流し』、百合根を裏漉しして紅白の市松模様に組み合わせてある。下段の重、左は『源氏柚子』、湯通しした柚子の輪切りにグラニュー糖を塗したもの。その右は、玉子の黄身の西京漬け『月見玉子』、下は水切りした豆腐に八丁味噌と白味噌を合わせた『田舎豆腐の田楽』である。下の椀は『菊花しんじょ』で、鯛の擂り身に菊の花を塗したしんじょに三つ葉と海老が添えてある。また右上の屠蘇器と杯で地元の銘酒を堪能することができる。
大浴場をリニューアル、岩盤浴も新設された同館で、能登の冬を満喫してみては。 |
