大正13年(1924)築地に創業した《玉寿司》の江戸前寿司盛り合わせ『七福にぎり』(2,625円・税込)である。いくら、トロうずら、中トロ、白身(鯛)、赤身、鯵、蟹身、墨烏賊の海胆乗せ、蒸し海老、鳥貝、穴子に、茶碗蒸しと椀物が付く。手前の「穴子の一本付け」は江戸前の象徴的一品、身はふっくらと軟らかく、特に女性や子供にファンが多い。築地《玉寿司》本店始めチェーン各店で食べられる人気メニューである。

段階性の均一料金システム、カップル向け定額ペア食べ放題、毎月8日は「末広手巻」を1本105円で提供など、老舗ながら時代と客の志向に即した新業態も展開してきた同店だが、21世紀を迎え更に新たなるスタイルを提唱している。斬新な造りの店舗でカジュアルな雰囲気と値段がコンセプトの《太老樹》、スローフードを提唱し江戸前にぎりだけでなく多彩なオリジナルメニューも楽しめる《樹太老》を、今や寿司店の一大激戦区・築地にオープンさせた。TPOに合わせ様々なスタイルの店舗で、気軽に伝統の本格江戸前寿司を味わうことができる。 
写真提供:築地《玉寿司》
中央区築地1-12-12 TEL.03-3541-0001(代)