晴信が治めたる甲斐の国、山国なればその産物、桃、栗、梅と数々あれど、晴信が法名を付したる「信玄桃」、姿めでたく色くれないにして美しきさま、晴信が愛でたおなご達にも劣らざるものなり。この味、姿、他国の衆にもぜひ是非味あわせ度く、ここに言上つかまつりまする――

《桔梗屋》の「信玄桃」は山梨県名産の桃をお菓子として再現。色、形、パッケージ、うぶ毛に至るまで本物そっくりに作られ、まるで本当に農家から出荷されたかのような出来映えとなった。ピーチゼリー入りの白餡を小麦粉生地で包んで焼き上げ、口の中にほんのり広がる桃の香りと甘酸っぱさ、口どけのよさが特徴。季節に関係なく一年中桃の香りが楽しめるのも魅力の一つだ。2007年には国土交通省主催『ビジット・ジャパン・キャンペーン 魅力ある日本のお土産コンテスト』で地域賞・台湾賞を受賞している。

3月下旬からは桃の花の季節。花を愛でながら一足早い“桃”を味わってみては。

写真提供:《桔梗屋》山梨県笛吹市一宮町坪井1928
TEL.0553-47-3700(代)