十五夜お月さま ひとりぼち
さくら吹雪の 花かげに
花嫁姿の お姉さま
車にゆられて 行きました

作詞は、山梨市(旧牧丘町)の童謡詩人・大村主計(かずえ)。
桜吹雪の下を、馬車に乗って隣村にお嫁に行く姉の姿を見つめる少年の哀しみを作詞したといわれる。この童謡は、昭和6年に発表され全国で大ヒットした。
そんな地元の童謡に因んで創作されたのが「花かげのうた」である。
新鮮な卵と良質な生餡を材料にした打ち菓子で、ふわっとした黄身餡に大粒の栗が丸ごと一粒入っている。上品な包み紙にはこの歌詞が書かれていて、抹茶、煎茶等といただくと、いっそう深い風味が楽しめる。
見学コースが整備されている一宮の本社工場では、『桔梗信玄餅』、『信玄桃』などと並んで、このお菓子の製造過程も見学できる。工場隣接の「水琴茶堂」でも食事と菓子を楽しむことが出来、来訪者で賑わっている。

■写真提供:《桔梗屋》山梨県笛吹市一宮町坪井1928
TEL.0553-47-3700(代)