カット:kubota tamami


味の味編集部に届きました皆様からのお便りを掲載しています。

(毎月1回更新・2012.1)



◇“まぼろし”の食 /自然薯(長芋)のつるをみつけて深く掘り収穫するのですが、大変な苦労だと思います。山のものは年々数少なくなり、とてもさみしいです。天然物は味は最高です。宮城塩竈のお酒が載っており嬉しくなりました。「浦霞禅」はまちがいなくおいしいお酒です。私は大好きです。
十月二十六日は父の命日でしたのでお墓参りした後に《ベルツ》で食事をしました。店内から眺める蔵王は一段と美しく、時の経つのも忘れるほどです。デザートに季節のいちぢくの煮てあるのが添えてあり、とても嬉しかったです。帰りに妹はベーコンを買いました。サンドイッチがとてもおいしかったです。是非東北に来て下さい。
宮城・村田町 女性 61歳 主婦

◇“まぼろし”の食 /飛騨高山の「つけものステーキ」。内容は白菜古漬けと、鰹節を焼く。卵入り、うまい。
《豊島屋》横浜高島屋店をよく利用しますが、客にとっていいやり方をつねに実行してくれて助かっています。今はマニュアルより、それが大事ですね。
中央区 男性 31歳 自由業

◇“まぼろし”の食 これからの時季だとコロ(干し)柿ですね。表紙のうな重《神田きくかわ》さん、ぜひ一度行きたいと思いました。
輪島ねぶた温泉《能登の庄》は料理も良し(私は囲炉裏コースにしました)。お風呂も天然アルカリが肌をやわらかくツヤツヤにしてくれるので最高です。石川県でも一番質のいい温泉です。
金沢市 女性 41歳 会社員

◇もう「まぼろし」の域は越えましたが、宮城県村田町を中心に「味来(みらい)」という名の玉蜀黍があります。柔らかく、驚くほど甘く、生食も出来る新品種です。この数年あっという間に評判となり、入手困難なほどです。今はシーズンオフ。来年の夏が待たれます。全国各地の有名ブランド野菜を地産地消できる日が来ないかと夢想しています。もちろんその土地の風土に合った品種の選定と栽培法の研究が必要ですが。新たなブランドが生まれる可能性もあります。
南蔵王遠刈田温泉の《ベルツ》は本場ドイツで金賞を受賞したハム、ソーセージを自家製造、販売しているお店ですが、山小屋風のレストランも魅力的です。拙宅から三十分ほど歩いて、十一時開店の昼食に伺います。行楽地の温泉街にありながら、観光客ずれなど微塵もなく、本格的な料理、サービス、雰囲気、そしてリーズナブルな価格。ランチメニューの温野菜添え和風ステーキがおすすめです。スープ、サラダ、食後にコーヒーとデザート。そして月初めなら、「味の味」を頂き幸せ気分で帰ります。
宮城・蔵王町 男性 75歳 自由業

◇毎号楽しく拝読しております。「さいじき」やエッセイを読んでいますと心が休まります。
長野に旅行に出かけた友人からお土産に《竹風堂》の栗おこわを冷凍パックで送ってもらいました。栗の甘味がしっかりと、以前お店で食べた味のままで、とても美味しくいただきました。
横浜市 男性 55歳 会社員

◇まぼろしの食は「オバイケ」です。子供の頃、行商のおばちゃんから買い、母は酢味噌和えにしてくれました。鯨の脂だと思うのですが、真っ白でくりくりした食感がたまりませんでした。数年前、高知に旅行した時居酒屋で懐かしく味わいました。岡山では最近見たことはありません。
《廣榮堂本店》は我が家のすぐ近くにあります。工場見学もさせていただけますし、併設されている喫茶店でコーヒーとともにいただく出来たてのきびだんごのお味は格別です。もちろんお土産物としてよく利用させて頂いています。特に県外の方に喜ばれます。
岡山市 女性 68歳 主婦

◇“まぼろし”の食 /乳茸というキノコです。今でも採れますが、年々少なくなって来ています。みょうがとナスと一緒に油で炒めてうどんやそばのツユとして食べます。またナスと炒めて(醤油で味付け)、ご飯やお酒のお供にします。
《神田きくかわ》で食事をしました。娘と一緒でした。うなぎが大好きで地元でもよく食べていましたが、やわらかくておいしいと連呼しながら完食しました。また、漬け物(キャベジン)も美味で大満足でした。
日光市 男性 50歳 会社員

◇「名店だより」を拝読し、名店を楽しみにお伺いしたいと存じました。本物を食べて元気に人生を過ごしたく思っております。
銀座《煉瓦亭》のトンカツはサービス、価格と満点です。社長様はじめご令息様、スタッフ全員から真心こもったおもてなしを頂き、日本のよき伝統とサービスに感謝致します。
北区 女性 68歳 主婦

◇今は横浜に住んでおりますが、札幌出身の私の懐かしい味は母の作ってくれたスケソウダラの子とつきコンニャクのいため煮です。甘さと醤油味のミックスでした。寒い寒い冬の味です。
シルヴィー・ギエムの公演を観に行き、二度目の《いば昇》でした。サービスの感じもよく、味はもちろん大好きなお店です。「ひつまぶし」を頂きましたが、それだけでは濃い味付けが、お茶をかけてちょうどになるんですネ。満足致しました。ごちそうさまでした。
横浜市 女性 61歳 主婦

◇まぼろしではありませんが、「金時草」というとてもキレイな紫色の葉の食べ物があります。酢の物にすると酢まで美味しそうな紫になり、食も進みます。
毎月ながら表紙の写真の食べ物の美味しい表情にうっとりです。やはり表情が違いますね。
金沢市 女性 36歳 フリー

◇“まぼろし”の食 /くじらの肉かなあ、小さいときはよく中学校の給食で出ていました。ピーナッツと和えて炒めたものが美味しかった。家では焼いて食べていました。すごく美味しかったです。今ではたまに見かける程度です。
《柴舟小出》のお菓子いつも食べています。季節季節のお菓子、美味しいです。見た目も季節を感じるし、なんだか最近は、昔ながらの味がよくて、定番の品をよく買います。
能美市 女性 47歳 会社員

◇「さいじき」がとても面白い。今後もずっと続けてほしい。言葉から感じる日本語の味わいの深さ、伝統のニュアンスを楽しむことが出来る。日本人の五感は本当に素晴らしい。引用の句もなかなか良く、楽しみなページです。
秋の紅葉をもとめて去る三、四日京を歩いたが、まだ少々早く求めるものはまだ見当たらなかった。歩き疲れて、裏千家茶道資料館で長茶。汗ばんだ体が求めるままに、ひょっこり入った《田丸弥》での冷たい絹の様な糸素麺の美しさ、味のよさ、さすが京の味、見た目の美しさに感心した京の美でした。どの器にも味わいと美しさがあって、大満足のひと時、また是非立ち寄りたいお店が増えて嬉しく思い、紅葉探索の心は十分満たされました。感謝です。
八王子市 男性 75歳 自営業

◇“まぼろし”の食 /さんまのなめろう。過日娘の挙式で仙台に行き、式の前日の晩に地元の居酒屋で食しました。あまりの旨さに、やや飲み過ぎ…。後日自宅にて作ってました(さんま、あじ)。
《ボンナ・カストラ》、定期、不定期に伺いますが、いつも清潔で気持ちよく、どれも美味しくいただいております。
練馬区 女性 60歳 会社員

◇まぼろしといえるか分りませんが、喜ばれるお土産は青梅街道名物のかりんとうまんじゅうです。
ものすごく楽しみにしている冊子です。紹介されているお店に行ってみるのが週末の楽しみになっています。《神田きくかわ》さんはうなぎがとても美味しかったです。もう少しタレが多めだともっと嬉しかったですネ!
青梅市 女性 37歳 会社員


◇まぼろしの味、昭和三十年頃まで秋になると「いなごの佃煮」をよく母が作って食べました。
「さいじき」がとてもためになりました。エッセーの犬養智子さん檀太郎さん楽しいですね。秋茄子とても面白い表現ですね。
子供が出張先で《宗家くつわ堂》さんより「味の味」を頂きました。「瓦せんべい」は独特の食感、やや固めで歯ごたえがある。ごまの香りがよいので好きです。
鎌倉の「鳩サブレー」、サクサク食感がいいですね。岡山の「大手まんぢゅう」、うす衣の中のさっぱりしたあんの味が好きです。《桔梗屋》の「信玄餅」、一つ一つ丁寧に包装されていて高級感があります。巾着の袋がかわいいですね。
取手市 女性 60歳 主婦

◇“まぼろし”の食/木更津の海で数十年前くらいによく捕れた車えび。海からあがったものをそのまま食すのは甘味があって美味しかったです。
《とゝや魚新》のお昼。ゆったり食事する楽しさが味わえると思います。あとは疲れたときに行きたくなる味の《神田きくかわ》はよく利用します。
渋谷区 女性 39歳 会社員

◇いつもながら表紙の写真の素晴しさに感激しております。思わず手を伸ばして一口頂きたくなってしまいます。初秋の味覚のおいしい季節になってきてとても嬉しい。
先日、お友達と銀座に買い物に出て、《竹葉亭》でお昼を頂きました。うなぎのお重の美味しさに感激! お店の雰囲気の良さも最高です。また行きたくなりました。
練馬区 女性 60歳 主婦

◇“まぼろし”の食 /九州福岡の出身です。私が結婚した当時義姉がぬか床からいわしをとり出して、食べさせてくれました。びっくりするほど美味しい! 何でもこのいわしのぬかづけで食中毒を起こした事故があって、作られなくなったと聞きました。ああ、もう一度食べたい。あのまぼろしのいわしのぬかづけ。
愛らしいふろしきをほどくと、きな粉にたっぷりくるまったぎゅうひ餅が現れて、黒蜜をたっぷりかけて口もとに運ぶ時、至福の喜びを覚えます。いつでもどこでもお土産はこの「信玄餅」、大好きです。そんな古い時代からあったとは…。笛吹市を何度も通り過ぎてドライブをしたと言うのに。今度は是非よりたいと思います。
小金井市 女性 65歳 主婦

◇何もない地方の町で特別な料理は聞いていません。ガイドブックとして充実した内容と思われます。
《神田きくかわ》の「うな重」と《喜っ川》の「鮭の酒びたし」は絶品でした。
神奈川・葉山町 男性 87歳

◇知合いから栗を頂いたので、献立に載っていたレシピを見ながら「栗おこわ」を作ってみました。桜えびを入れるのは珍しく家族に好評でした。
《大手饅頭伊部屋》は我が家にはなくてはならないお店です。毎日のお茶うけに、手土産に、法事などのお供えに。手頃な値段でどなたにも喜んで頂ける味です。
岡山市 女性 48歳 パート

◇「食べてハッピー」ミュージアムで食べる、娘息子と続けて結婚し、これからは好きな美術館巡りでもと考えていたら、このページが目に入りました。若い方でなく、犬養さんだからこその「おとなの遊び場」案内です。私も楽しもう! と思いました。
子供達が結婚し、時間が出来たのでふっと思い立ち、三十五年前の独身時代にランチタイムに通っていた《神田尾張屋》(飯田橋のきしめん店)に行き、当時よく食べていた田毎を注文。かつおと昆布の効いた味とツルツルのきしめん。三十五年経っても変わらぬ味に嬉しくなりました。国分寺から電車に乗って来た甲斐がありました!
国分寺市 女性 60歳 主婦

◇殆ど毎号読んでおりますが、「味の味・復刻選」の一つ一つの作品は時代を感じさせないくらい感動を与える作品が続いています。そして相変わらず「さいじき」のファンです。
十月初めに所用で仙台に出向きましたが、お土産に持参したのは、《千秋庵総本家》の「どらやき」でした。店長さんの明るい声と店員さんの落着いた応対にその日もお客さんが沢山いらっしゃいました。
函館市 男性 69歳 団体役員

◇盛りだくさんの内容で楽しく読ませていただきました。
《竹葉亭》、いつ行きましてもきめ細やかな心づかい(サービス)して頂き満足して帰宅しております。本誌により行動範囲が広がり楽しみが増えました。
習志野市 女性 65歳 主婦

◇今回初めて「味の味」を手にしました。生涯学習に役立ちそうなちょっとしたミニ知識や「さいじき」、気分転換に楽しめるコラムなど身近な食を題材にしているので興味ぶかく読ませていただきました。また全国名店だよりを見てグルメ旅をしたくなりました。特に福島会津若松の「輪箱飯」にひかれました。
歌人吉井勇が《小鯛雀鮨 鮨萬》さんについて、その歌(すし萬の雀鮨をば食らいけりその日よきことあるにかあらなむ)の中で述べているように現代を生きる我々も優雅なひとときを店内で過ごさせていて頂いている。サービスは完璧で、必ずお土産の小鯛雀鮨(予約時に持ち帰り分を依頼)を頼みます。店内で食べたその翌日でもまた食べたくなる商品です。
この歳になって和食の良さというか、真髄に気付いたように思います。これもいろいろ食べての経験かもしれませんね。感想を書いているうちに《小鯛雀鮨 鮨萬》さんに行きたくなって来ました。
京都市 女性 40歳 会社員