カット:kubota tamami


味の味編集部に届きました皆様からのお便りを掲載しています。

(毎月1回更新・2012.2)



◇かつて自分が想像だにしなかった六十歳、六十五歳となり、日々こんなにも浅学非才の六十代が増えて果たしてよいものかと自問自答している毎日です。でもお陰さまで幸福? 否、口福にはとても恵まれていて、感謝の気持ちを持ち続けております。日本は縦長に位置し、北から南へとテレビでも県民ショー的なものも花盛りで驚くばかり、お正月のお雑煮もしかりです。子供の頃どぜうもぬるぬるで嫌! と思っていたけれど今では大好物! カルシウム満点で野菜も長ねぎとごぼうで絶妙のバランス…まぼろしの食べ物というより、大人になってみないと判らない味って確かにあるものですね。
《駒形どぜう》、創業1801年も見事ですが、代々続く店構え、店内のしつらえ(昔の文明開化のころの牛鍋屋)の風情を残し炭火のどぜう鍋は格別の趣があります。現政権のどぜう何がし以前より深く深く愛されて来たどぜう鍋、滋味あふれた味わい、後世に残る一品ですね。
大田区 女性 65歳 主婦

◇残念ながら伊豆のまぼろしの味を知りません。十二月号で《和田金》のあみ焼き、すき焼の美味だったことを想い出しました。忘れられない味の一つに四国宇和島の鯛茶漬と松花堂弁当があります。何とかもう一度食べに行きたいと思っております。
《和田金》の仲居さんの飾らない親切さも心に残りました。お肉のおいしさは格別で伊勢のお蔭横丁にも名の知られたお店がありましたが、その格差にはやはりャと思いました。サービスも同様でした。
伊豆市 女性 76歳

◇久しぶりにお店でこの本をいただき、全国名店だよりはお歳暮の贈り物に参考にさせて頂こうと思っています。家族中「味の味」を楽しみにしています。本を見てお取り寄せを楽しんでいます。
四国の《冨士屋》のおいしい「小男鹿」は県外によく送っています。毎年楽しみにして頂いています。お店に「味の味」を頂いてくるので毎回楽しみです。
小松島市 男性 35歳 会社員

◇「旧暦のすすめ」を読んで、折にふれ手元にある暦で月の満ち欠けだけではなく、吉凶の判断をしています。そうすると安心して物事を推し進めることができます。このように自然の変化に合致した暦を大いに活用しています。
鎌倉の味と言えば「鳩サブレー」、知人へのお土産やお使い物としてつねに変わらないおいしさの鳩サブレーを重宝しています。贈った方の評判もよく今後とも伝統の味を守って頂きたいと思います。
横須賀市 男性 70歳

◇“まぼろし”の食 /岡山市中区赤田の土地に昔から伝統的に食されていたご飯があります。「豆じゃ」というご飯です。今はほとんど作られていませんが、公民館などで婦人会の方々が主に作られて、郷土料理として懐かしく食べさせてもらっています。大豆をほうろくで煎ってから皮を除いたあと、米(うるち米)一升につき、もち米を一合、大豆を一合の割合で炊きます。香ばしい香りのある、栄養(タンパク質)もある自慢のご飯です。
《廣榮堂本店》藤原店はサービスも心がこもっていて大変よろしい。
岡山市 女性 66歳 主婦

◇「塩の話あれこれ」は楽しみな連載です。十二月号の「手前味噌」は私の知らないことを教えてくれました。
昨日《いば昇》でカラッと焼き上がった長焼とおいしい吸い物と長膳を食べて帰宅し「味の味」をみたらアンケート当選者のところに私の名前が出ていたのでびっくり。そして今日《田丸弥》の「白川路」が送られて来ました。パリッとしたおいしさと美しいデザインが印象的でした。
名古屋市 男性 74歳

◇味匠《喜っ川》の鮭の塩引き、おいしそうです。いつかこれでお茶漬けを食べてみたいです。福島慶子さんのブイヤベース、読んで楽しく、自分でもおいしいブイヤベースを作れるような気分にさせてくれました。檀太郎さんはいつも人とは少しズレた様な感覚の生活だったり考え方をしている様な、それでいて何となく心ひかれる人という感じで楽しみな方です。
前回のアンケートで金沢の「柴舟」を抽選で頂きました。思いがけないプレゼントで、どこか懐かしい様な味とパリッとした食感が今時のやわらかい、フワフワといったのとは違う、楽しいお菓子で、今年はデパートのカタログの中に柴舟を見つけ、お年賀用に注文しました。
浜松市 女性 62歳 会社役員

◇「味の味」復刻選はとても楽しく読ませて頂きました。今後も続けてほしいです。
鎌倉《豊島屋》の鳩サブレーはとても大好きです。子供の頃、お土産に頂いたりすると大切に尻尾の方から手でかいて少しずつ食べた思い出があります。今では自由に手に入れられますが、やはり当時を思い出しちょっぴりセンチメンタルな気持になります。
江東区 女性 55歳 会社員

◇“まぼろし”の食 /ジャガイモの収穫できた時、小さなものが一緒に出て来ます。それをよく洗い、皮ごと油で揚げたあと味噌・醤油・砂糖で絡めます。
「名店だより」は出かけてみたいお店が沢山出て来ました。現在忙しい仕事をしておりますので、読ませて頂く楽しみを感じています。
南アルプス市 女性 58歳 ケアマネージャー

◇「旧暦のすすめ」、その土地土地で一年の流れを大切にし、自然を相手にする仕事は旧暦をベースになされていると知り、私も今年は旧暦を参考にして生活を送ろうと思いました。面白い内容でした。
《白玉屋榮壽》の最中は甘さ控えめで食べやすい大きさでお気に入りです。手土産はだいたい「みむろ最中」と決めています。最中をオーブントースターで一分半ほどあたためて、湯呑みに入れお湯を注いでお汁粉にして食べるのもおいしいです。皮がふんわりしてやさしい味でした。
八幡市 女性 32歳 主婦

◇“まぼろし”の食 /天然の「まいたけ」です。以前は直径五十センチ以上の株も見つかりましたが今はなし。味、香りも人工栽培のものとでは全く異なります。
これを天日干しして干物として保存し、吸い物煮つけなどの出汁としたものです。ご飯にも非常においしかったです。
《千秋庵総本家》の「どらやき」はもちろんですが、ここの「中花饅頭」、「山親爺」という熊がスキーを履き笹に刺した鮭をかついでいる絵柄のお煎餅は絶対に他にはない味、感動です。いつも買って送って喜ばれております。
札幌市 男性 71歳



◇「豪快! めじかのアクアパッツア」、区切りながら歩いて四国遍路をしています。この年末年始は高知ですが、土佐清水はもう少し先の行程、「めじか」を楽しみに次回、次々回の目的の一つにしたいと思います。さて、高知で出会った忘れられない味。ブリのお刺身につけていただくにんにくの茎をすりおろしたトロンとしたソース。これはとてもおいしくてびっくりしました。高知でしかいただけない味だと思います。
新婚旅行で訪れた東北。北から南への旅。車で気ままに立ち寄った会津若松の《会津葵》にて、あまりにも素敵な箱に入ったきれいなお菓子をみつけ、お土産に、私用にと求め、舌で楽しんだあとも長く小箱を大切に利用した思い出が蘇って来ました。若かったころの旅の思い出です。
西宮市 女性 54歳 主婦

◇まぼろしと言えるかどうか…エビ入りの玉子焼きで、正月近くなると祖母が丁寧に作ってくれたのです。何でも生のエビが入っているものは今や難しいと想像しますが、う・ま・い。実家の母に頼んでみるが、全く味が異なって(?)とても懐かしい一品ですね。
時々知人より「鳩サブレー」を頂くと必ず一度に何枚も口に入れてしまうのが自分としても困るほど。実家(函館)の《千秋庵総本家》のどらやきはふと思い出し手が伸びるのです。店の方の対応はとても柔らかであたたかいですよ。
札幌市 女性 38歳 会社員

◇久しぶりに「味の味」を堪能しました。「復刻選/ブイヤベース」、四半世紀以上も前の料理の話は重厚です。今後もこの企画は続けてほしいです。原本を後生大事にお持ちの方がうらやましいです。
外見は阿佐ヶ谷のに似ていますが、《千秋庵総本家》の「甘くても甘く感じない」極上粒あんのどらやきを是非食べてみたいです。
伊勢市 女性 59歳 主婦

◇「食べてハッピー」のコーナーは犬養智子さんの名随筆で毎回感動しながら読ませて頂いている。「ナショナル麻布スーパー」は店で大事なものとして「ヒト」をあげている。客が満足するだけでなく、客が喜ぶのは理想的なスーパーだと思った。
年に一度格別お世話になった知人に《田丸弥》さんの銘菓「白川路」の小町塗文庫箱入りを贈った。床の間に飾りたいほどの文庫箱とその中に入った京の胡麻和えを軽く焼き上げた素朴な味に先方も大満足の様子だった。
木津川市 男性 81歳

◇“まぼろし”の食 /「ふな飯」、これから先寒になるととれるフナをミンチにし野菜やコンニャク等々入れ、あたたかいご飯にかけて食べていました。今や下水等々、水のきれいなところも少なく、今やまぼろしの食物といっても過言ではないと思います。
《豊島屋》のサブレーは私が中一のときに祖母が鎌倉土産に買ってくれたのがきっかけでファンになりました。なかなか手に入れることの出来なかった時代だったので本当に嬉しくホッとしたひと時でした。今も味が昔と同じで感動いたしました。
岡山市 女性 68歳 主婦
 
◇“まぼろし”の食 /「生ぶし寿司」です! 去年九十四歳で逝去した母が、小さい頃よく作ってくれました。かつおの生ぶしを買って来てバラバラにほぐし、砂糖、醤油で甘辛く煮て、酢飯の上にのせて箱寿司にして保存もきくのでいつも美味しくいただいていました(大阪出身です)。
いつも美味しいお菓子を注文しています。《柴舟小出》《大手饅頭伊部屋》《松翁軒》、お歳暮、お中元、家でいただく等、とても便利で利用させて頂いております。
厚木市 女性 62歳 書道教室

◇「旧暦のすすめ」を読んで初めて旧暦と太陽暦の違うことを知った次第です。本書は日本伝統の広さ奥深さを柔らかく教えてくれるので気に入っています。
美ヶ原高原の《すぎもと》さんに一泊しました。ご主人のそば打ち実演をみてそば打ちが素材、技術と体力が如何に重要かを知りました。今まで食べた中で一番の味でした。あと、オーディオの素晴らしさも半端ではありません。
上田市 男性 56歳 会社員

◇戦時中はただ口に入ればの生活で、やっと美味しいものを食べ歩くことが出来る歳になりましたが、さて、店を探すのはやはり口コミしか頼れません。が、この本がこれから大いに役立つでしょう。主人と二人元気に出かけ、昔懐しいお店も多くあるので楽しみです。
《駒形どぜう》を知ってまだ日も浅いのですが、名は知っていましても、食わず嫌いで行きませんでした。昔から知っている人は本店が伝統を守りすみずみ店員の心配りがあり、気持ちよい所となっています。このごろはもっぱら「どぜう」のPRにつとめています。
西東京市 女性 70歳 主婦

◇「さいじき」はちょっと物知りになった興味深くて楽しく読ませて頂きました。
新潟村上の《喜っ川》さん、天井に吊るしてある鮭の数に驚きました。鮭珍味を購入しました。味付けもよく、お酒が進みます。お店の方の気づかいが行き届いていて感じ良く買い物が出来ました。ご主人のお話も楽しくお聞きしました。
仙台市 女性 63歳

◇犬養さんのエッセーは毎回楽しみにしておりますが、今号では特に「いのちは海から」が印象に残りました。
《香味屋》さんはいつ伺っても安定したサービスおいしいお味でホッとします。最近行けておりませんが《天ぷら魚新 西麻布》も大好きなお店です。
新宿区 女性 47歳 主婦

◇“まぼろし”の食 /東京在住なのでいわゆる地元のものはないが、個人商店が少なくなって来て、それに伴い「肉屋さんのコロッケ」などの類が懐かしく感じられる。
勤務地の側にあることで《神田きくかわ》帝劇店をよく利用した。焼具合、大きめのかば焼きがお重からはみ出した様、たれの甘さなど好きだ。
世田谷区 男性 57歳 会社員

◇“まぼろし”の食 /スーパーやコンビニが多くなり、便利な世の中ですが、子供の頃の物売りが懐かしいです。ボールを持ってお豆腐を買いにやらされたり、魚屋さんが軽トラックで来て、器用に魚をさばくのに見とれ…、パン屋さんで甘いパンを買ってもらうのも楽しみでした。
主人と浜離宮に散策に出かけ築地の《築地玉寿司》さんにておそい昼食をいただきました。清潔な店内に熱くたっぷりしたお茶、お寿司もよい仕事をされているなと感じ、お値段もリーズナブルでした。また伺います。
横浜市 女性 47歳 主婦