京都土産の定番、銘菓「聖護院八ッ橋」。八橋検校は江戸時代前期、筝曲を極め、「六段の調べ」に代表される多くの名曲を残し、近世筝曲の開祖と讃えられ、歿後、黒谷の常光院に葬られ墓参の絶えることがなかった。それから四年後の元禄二年(1689)、琴に似せた干菓子を「八ッ橋」と名づけ、黒谷の参道である聖護院の地にて売り出した。これが、八ッ橋の始まり。聖護院八ッ橋総本店は、以来323年間、八ッ橋を製造し続けてきた。

八ッ橋の定義は「米粉と砂糖を合わせたものに、にっきで香り付けをしたもの」。同店はこの定義に従い323年間変わらない味を表現し続けている。
原料の米や砂糖は、八ッ橋の美味しさを引き出すものを厳選、また八ッ橋の風味を作り出すにっきにこだわりを持つ。

口に入れると、心地よく響く歯ごたえ。ふわりと舞う桂皮末。どこか懐かしい昔ながらの聖護院八ッ橋をどうぞ。
《聖護院八ッ橋総本店》TEL.075-761-5151
京都市左京区聖護院山王町6