創業は明治10年、菓子一筋に讃岐の味を継承する老舗《宗家くつわ堂》の銘菓「瓦せんべい」である。この独特の形状は、創業者が日本三大水城の一つである高松城、別名玉藻城とも呼ばれるこの名城の瓦にあやかり創製した。

「瓦せんべい」は、讃岐特産の香気と口どけのよさを持つ「讃岐の特産糖」の持ち味を生かし、主原料の小麦粉、そして鶏卵、そのほか厳選された副原料を調合して焼き上げられたもの。大きな鉄板の上で一枚一枚手作業で焼き上げる製法は、百年以上も変わらずに受け継がれている。“ポリッとかんだら讃岐の味がした”のキャッチフレーズでお馴染みの、歯ざわりいの良い堅焼きせんべいである。

四国は高松を代表する銘菓、土産品としてもよく知られている。そのほか、瓦せんべいの風味を饅頭に託した「瓦まん」、味噌、小豆、柚子など風味をきかせたせんべいの詰合わせ「くつわせんべい」など多数の菓子を創り出している。
《宗家くつわ堂》TEL.087-851-9280
香川県高松市兵庫町4-3