長い歴史を持つ《すし萬》は、承応2年(1653)、河内屋長兵衛が魚屋として開業、副業として江鮒(ボラの子)の雀鮨を作っていたのが始まりで、その後、天明元年(1781)初代萬助の時、専門店として創業したという。

小鯛雀鮨・柳すし・すしなどが《すし萬》の定番商品として知られるが、季節折々の商品も人気がある。表紙の「千秋ちらし」(2,100円)は、10月限定のメニュー。国産米を使用したすし飯に、木の芽を刻んだものと椎茸とのみじん切りを炊き込んだものを均一に混ぜ合わせている。その上に錦糸玉子を敷きつめ、旬の海の幸である秋鮭・いくら、山の幸である松茸・しめじ・舞茸・栗・ぎんなんをふんだんに盛り込み、山椒、、生姜が添えてある。

秋の味覚を満載した《すし萬》特製の「千秋ちらし」をご堪能いただきたい。

■《すし萬》TEL.06-6448-0734
大阪市西区靱本町2-3-7(本店)