《竹葉亭》は、江戸末期、東京・京橋附近の(現在の新富町)で山岡鉄舟道場門下生の「刀預かり所」を役目とする留守茶屋として、初代・別府金七が創業。その後明治9年の「廃刀令」により、酒や鰻の蒲焼を提供する店となった。

「鰻蒲焼き」は白焼にして蒸しあげた後、タレをつけて焼く。タレは醤油と味醂だけを煮詰めたもので口あたりはさっぱりとしている。いわゆる江戸前〜関東風の調理法だが、特に蒸しを効かせるのが特徴。余分な脂を十分に落すことで、アッサリとした味わいとなり、ふわっと柔らかく箸ですっと切れるほどである。

大正13年に建てられた当時の姿を今に残し、情緒溢れる中庭を眺めながら食事の出来る離れ座敷のある「木挽町本店」。二階の座敷席からは銀座の町並みが見える「銀座店」。家族揃って食事が楽しめる「横浜そごう店」がある。
■《竹葉亭》TEL.03-3542-0789
中央区銀座8-14-7(木挽町本店)