会津の伝統工芸品である会津塗の盆に並べられているのは、会津葵の御法度打ち菓子である。徳島産の純和三盆糖に会津産の特上白蕎麦粉を配合、紅花から抽出した艶やかな本紅を用い、木型で打ち出した、茶の文化とともに発展した昔懐かしい伝統の干菓子である。

千利休の女婿・千少庵に系譜を求める会津茶道の微かなる世界が再現された干菓子は、どれも今にも崩れそうなほど繊細で愛らしく、口に含むとサラッと優しい甘 さが広がる。ひとつずつ薄い和紙に包み、種類ごとに八角形のおしゃれな小箱に納められている。贈り物に喜ばれること間違いなしの逸品である。

写真上から「会津葵紋菓子」(非売品)、その下「小梅」、「舞鶴」、左は「開運と大入」、その下「限りあれば」(蒲生古瓦)、右上から「花喰い鳥」、「紅鏡」、「花鈴」。下左から「源氏香」、「日葵」、「亀甲鶴」。
■《会津葵》TEL.0120-26-7010
会津若松市追手町4-18