《大手饅頭伊部屋》が創製した、名物の『大手まんぢゅう』である。
甘酒の芳醇な香りとコクが、あんの甘味とほど良く調和した、とてもまろやかな味わいが特長。

薄皮となる生地は地元産のもち米などを加えながら日数をかけ成熟した甘酒に小麦粉を合わせる。こし餡は北海道産のあずきを炊き、特注の白双糖で練り上げる。生地でこの餡を薄く包み、蒸し上げ出来上がる。

出来立てが勿論美味いが、個々の包装のため1週間は変わらず賞味できる。硬くなっても、油で揚げたり、とろ火で焼いたりして楽しめる。また2個ほど焼き、椀に入れて塩少々と熱湯を注ぐ、即席の汁粉も美味い。

天保8年(1837)創業。岡山城の大手門附近に店を構えたことから、藩侯にその名を賜ったという、名菓子舗である。
■大手饅頭伊部屋
岡山市北区京橋町8-2 TEL.086-225-3836