異国情緒あふれる長崎の町。その中心部に、昔ながらの風情を残す老舗料亭旅館《坂本屋》がある。

ここで楽しめるのは鎖国時代の長崎に中国から伝えられたという「長崎卓袱(しっぽく)料理」と長崎の新鮮な魚を使った「会席料理」である。

表紙の「ふぐ三昧」は、坂本屋の冬の風物詩である。ふぐは下関が知られるが、とらふぐの養殖産量の日本一は長崎で、「長崎ふぐ」のブランドがある。「長崎ふぐ」の定義はサイズが800g以上、ひれの欠損がないことなどの条件があるが、坂本屋ではその中でも海がきれいな「松浦産」のものを長年取り寄せている。

名物「ふぐ三昧」は、小鉢、前菜、土瓶蒸し、ふぐ刺身、酢の物、焼き物、揚げ物、ふぐ鍋、雑炊、漬物、果物の全11品と全9品のふぐ尽くしのコースが楽しめる。(3月31日までの期間限定)

坂本屋
長崎市金屋町2-13
 tel.0120-26-8210