小さな容器にきな粉をまぶしたお餅が3切入っていて、特製の濃い黒蜜をかけて食べる… 添加物などは一切使用しない、きなこ餅の素朴な味わいと黒蜜の独特の舌触りの「桔梗信玄餅」は、明治22年創業《桔梗屋》ならではのものである。

「通年購入出来る郷土土産」を出発点に昭和43年発売。きなこ餅と黒蜜を風呂敷で包むという斬新なアイデアで話題をさらった。

表紙の黒い袋は、山梨ゆかりの武将・武田信玄公の生誕500年を祝う記念パッケージ。武田の家紋を配した精悍な意匠で人気を集めている。価格等は通常の布袋入り商品と同じである。

なお、自動化が進んだ現在も、包装の風呂敷は一つ一つ女性の手によって結ばれている。包みを開くと、ふわりとした手作りの温もりを感じさせる山梨の銘菓である。

桔梗屋
山梨県笛吹市一宮町坪井1928 TEL.0553-47-3700(代)