江戸時代前期、筝曲を極め『六段の調べ』に代表される多くの名曲を残し、近世筝曲の開祖と讃えられる音楽家、八橋検校(やつはしけんぎょう)。没後、京都・黒谷の常光院には墓参が絶えず、四年後の元禄二年(1689)、検校の遺徳を偲んで琴に似せた干菓子を「八ッ橋」と名づけ、黒谷の参道である聖護院の地にて売り出した。これが八ッ橋の始まりという。以来《聖護院八ッ橋総本店》はこの八ッ橋とともに今日まで歩んできた。

表紙はその老舗の『水まんじゅう』。冷やして味わう季節限定の一品である。寒天でこしらえた生地で、こしあん、ももあん、そして伝統の生八ッ橋の団子を包みこみ、目にも涼やかな淡い五色で仕上げた。

お求めは本店・熊野店・大丸京都店・京都高島屋・JR京都伊勢丹にて。
さわやかな風味と食感… 冷茶ととも味わうひとときは、まさに至福である。

■聖護院八ッ橋総本店
京都市左京区聖護院山王町6 
TEL.075-761-5151