フランス料理店《アルピーノ》は、地元埼玉の食材を用いた美味と、心温まるサービスが評判の名店である。

表紙はディナーコース「太陽のメニュー」の一皿。腕をふるう中居寛之慎シェフが丁寧に答えてくれた。
「野趣に富むジビエのイメージといえば秋冬ですが、近年鹿肉は夏も新鮮な物が手に入るようになりました。この夏鹿ですが、とてもジューシーで柔らかく脂も乗り、旨味の強い肉質です。それもそのはず、夏の山で豊富な餌を食べ、走り回っているからなのです。オーブンで丁寧にローストし、鹿肉料理には王道ともいえる黒胡椒の効いたポワブラードソースに隠し味として、独特な甘みと酸味を持つタマリンドを加えました」。

そこに旬の巨峰、中にチーズとドライフルーツを詰めたグラタン風の椎茸、カカオ風味のクランブル、ポルト酒を煮詰めて作ったソース等がこの鹿肉の味わいをもり立てる。
入荷状況によるが、9月末まで提供の予定。ぜひ一度お試しを。


■アルピーノ
さいたま市大宮区北袋町1丁目 
TEL.048-641-9489